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桐たんす専門工房の桐箪笥は注文をお請けしてお造りする受注生産の桐箪笥です。 ご注文は、ご来店いただきご納得のうえご購入していただいております。 ご来店の際は、職人自らが桐箪笥について十分ご説明させていただきます。 また、ご希望のかたには工房の御案内もいたします。 受注生産ということで、お客様には納期までに最低3ヶ月お待ちいただく事になり 大変ご迷惑をおかけいたします。 まずは、ご来店いただき桐たんす専門工房の桐箪笥をご覧ください。 (ご来店には予約が必要です。) 桐たんす専門工房の桐箪笥は箱本体がアリ組み 桐箪笥は、全国各地で伝統工芸品として取り扱われ、つくりも様々です。 福井県の桐箪笥は、武生桐箪笥として江戸時代から受け継がれた伝統でつくられている貴重な桐箪笥です。 福井県は、年間を通し湿度の高い地域であることから、先人の知恵がこのような桐箪笥につくりあげたのです。 他にはない、箱本体をアリ組み工法で造りあげ木が呼吸しやすくしたのです。 普通、桐たんすは、マス組み工法でつくられていますが、 このマス組み工法にすると、止めくぎを多く使わなくてはならなくなり木が動きにくくなるのです。 桐たんす専門工房の桐箪笥は、箱本体をアリ組み工法で造り、さらに引き出し、盆もアリ組み工法でつくるのです。 しかも、このアリを手作業でノミという道具を使い、木の質を確かめながらつくります。 もちろん、時代の発展からアリ組みを簡単に作ってしまう機械も登場していますが、 この機械を使えば組んだときに大きな狂いがおきてしまうのです。 引出しは全部サイズが微妙に違う。 当工房でつくる桐たんすは、引き出しのサイズが微妙に違うので、一番上の引き出しを一番下へ入れることは厳禁です。 なぜなら、桐たんす専門工房の桐箪笥は木の質を確かめ木の動きも考えた上で箱本体との密着度を最高にしたつくりにしているからです。 木はそれぞれ違うもの動きも違ってくるため、同じ引き出しではダメなのです。 桐たんすというのは、一棹一棹丁寧につくるもの。 この意味とは、木質を確かめ木取りをし、箱本体をつくり、引き出しをつくる。何度も何度も入れたり出したりしながらカンナをかけながら調子を確かめる。けっして、一気に箱本体をいくつも造ったり、引き出しを大量に同じ物を造ったりという造り方ではなく、一つの桐たんすを初めから仕上げまで精魂こめてつくっているということなのです。 木は切った後も生きている。 木というのは、伐採した後も生きていて、呼吸をつづけます。 もちろん、製品化された後も木は、うごきつづけるのです。 雨の日には、湿気を吸い、晴れた日には、水分を吐き出す。 大きな無垢のテーブルだと、気候によって多少変化がわかり面白みがあるものです。 桐たんすも充分なアク抜き乾燥した後も、造っている最中にも動くのです。 木は、一本一本質が違います、目の大きい木、目の細かい木様々です。 こんな木を同じ切り方でアリに仕上げても、無意味なことなのです。 当工房の桐たんす職人は、目と手で木の質を確かめ一つ一つアリをつくっていくのです。 組み合う二つの板目を考え、木が水分を含んだとき、吐いたとき、すべて計算しつくっているのです。 桐たんす専門工房の桐たんすは真似できない。 桐たんすは緻密につくられているから、価値があるのです。 伝統のまま造らず、コストを下げ年間何千本も売る大きな会社もありますが、 当工房では伝統を崩さないやり方でこれからもつくり続けます。 こんなホームページを立ち上げていると、中国からこんなメールがよくとどくきます。 「同じ物を大量生産します。年間1000本手作業でつくります。企業拡大の応援します。」というメールです。 いくら手が器用でも今当工房で造られている桐たんすを造る事は、不可能です。 桐たんすを造るには、確かな目と質を確かめる手が必要なのですから。 カンナを使えるまでに10年という職業、桐たんす職人だから、こだわってしまう仕上げ方、お客様の喜ぶ顔を思い造り上げる心、 自分が納得いく桐たんすをお届けしたいから、年間20棹しかつくれないがこのままで良いと思うのです。 桐たんす専門工房には、先日新潟の同業者の方がどうしても当工房の桐たんすを見せて欲しいというので見学に応じたことがあります。 同じ桐たんす職人でさえここまでやるかと感心され、「こんな桐たんすは他にないですよ。」と一言 職人としては真似したいけど、うちの会社ではコストもかかってできない。うらやましいですよ・・・。と |
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